【引退記念】トム・ブレイディのキャリアを振り返ってみました!
こんにちは!アメフトナビです!
今回は先日引退したトム・ブレイディのキャリアについて振り返ってみようと思います😄
アメリカプロスポーツ史上最高選手とも称されるなど
説明不要のまさしく「レジェンド」のプロキャリアについてまとめてみました!
【はじめに】ブレイディってどれくらい凄いの??
ブレイディのことをいまいち分かっていない方向けに
ブレイディがどれくらい凄いか簡単にお話ししようと思います。
「それくらい知ってる」と思われる方もいらっしゃると思うので
その方は思い切って読み飛ばしちゃってください😅
アメリカ史上最高の選手?
激しいコンタクトのあるアメリカンフットボールは選手寿命が短く
最高峰のNFLでは選手寿命が平均3〜4年、現役選手の平均年齢が約26歳と言われています。
そんな中ブレイディはプロキャリア22年、44歳までプレーしました!
NFL史上最多となる7度のスーパーボウル制覇や5度のスーパーボウルMVPを獲得。
そのほか最多となる通算TD記録など多数の歴代QB記録も保持しています。
そんなブレイディはNFL史上最高の選手という称されています。
それだけではなくMLBのベーブ・ルースやバリー・ボンズ、デレック・ジーター
NBAのマイケル・ジョーダンやレブロン・ジェームズと比較して
アメリカプロスポーツ史上最高選手
「G.O.A.T(the Greatest of All Time)」との呼び声も高い選手です!!
今回はそんなブレイディのプロキャリアやさまざまな記録について見ていこうと思います!😄
プロキャリア
2000年のNFLドラフト6巡目でペイトリオッツに入団したブレイディ。
2019年までの19シーズンをペイトリオッツで活躍した後、
2019シーズンオフにパッカニアーズに移籍し、2020-2021シーズンはバッカニアーズで活躍。
今年2月2日に自身のSNSで公式に引退を発表しました。
ペイトリオッツ時代(2000~2019)
【デビュー】
ブレイディは2000年のNFLドラフト6巡目全体199位でペイトリオッツに入団しました。
デビュー当時はスピード不足が指摘され、将来のスター候補と期待されていたわけではなかったようです。
出典https://www.cbssports.com/nfl/news/april-16-new-england-patriots-drafted-tom-brady-15-years-ago/:
【2001シーズン】
2年目の2001年、ジェッツ戦で当時のエースQBブレッドソーが負傷。
それに伴って控えQBのブレイディが代役として起用されると
ブレイディはこのチャンスを見事ものにして、レギュラーの座に奪いました。
シーズン全体を通して、プロボウル(NFLオールスターゲーム)
に選出される活躍を見せるとプレーオフでも大活躍!
スーパーボウルでは当時リーグ屈指のオフェンスを誇るロサンゼルス・ラムズと対戦。
20-17でラムズを破り、ペイトリオッツを球団史上初のスーパーボウル優勝に導きました!
ブレイディはスーパーボウルでも大活躍し、スーパーボウルMVPも獲得しています!
↓こちらの記事に2001年シーズンのブレイディの活躍が載っているのでみて見てください↓
【NFL】20年前のその日、QBトム・ブレイディの伝説が始まった
出典:https://www.bostonglobe.com/sports/2002/02/04/patriots-shock-nfl-defeat-rams-win-super-bowl/7mbT3QFE048ZtrA5s2XP1H/story.html
【2003シーズン】
前年の2002年は肩の負傷に苦しみ、チームとしてもプレーオフ出場を逃していました。
そんな中迎えた2003年、14勝2敗でチームは地区優勝を果たします。
プレーオフも勝ち上がりスーパーボウルではカロライナ・パンサーズと対戦。
32-29でパンサーズを下し、2度目のスーパーボウル制覇!
この試合でブレイディは3TDを含む当時のスーパーボウル新記録となる32回のパス成功を記録し、
自身2回目となるスーパーボウルMVPを獲得しています!
【2004シーズン】
この年チームは開幕から6連勝を果たし、
プレーオフを含めて当時のNFL記録となる21連勝を達成しました。
シーズンを通して好調を維持し、14勝2敗で2年連続の地区優勝を果たします!
順調にプレーオフも勝ち上がり、スーパーボウルではフラデルフィア・イーグルスと対戦。
24-21でイーグルスを破り、2年連続3度目のスーパーボウル制覇を達成します!
スーパーボウルMVPの獲得こそ逃したものの、
キャリア最初の5年で3度のスーパーボウル制覇を達成した唯一のQB
として歴史に名を刻んでいます!
【2005/2006シーズン】
2005/2006年はプレーオフで敗れ2年連続でスーパーボウル出場を逃します。
2005年はレギュラーシーズンを10勝6敗で終え、3年連続の地区優勝を果たします。
迎えたジャクソンビル・ジャガーズとのプレーオフに28-3で勝利し、
2001年のプレーオフから数えてNFL新記録となるポストシーズン10連勝を達成しました!
ディビジョナル・プレーオフでデンバー・ブロンコスに敗れ、
プレーオフ11戦目にして初黒星を喫します。
2006年、主力が抜けた若いチームを引っ張り12勝4敗で4年連続で地区優勝を果たします。
ポストシーズンではAFCチャンピオンシップで
インディアナポリス・コルツに敗れシーズンを終えました。
【2007シーズン】
自身初のシーズンMVPを獲得するなど大活躍します!
QBレイティング、パス成功率、パスヤード、TDパスでリーグ1位のスタッツを記録。
チームとしてもシーズンが16試合制になって史上初のレギュラーシーズン全勝を達成するなど
ブレイディ個人としてもチームとしても最高のシーズンを過ごして、
3年ぶりのスーパーボウル出場に向けたプレーオフに挑みます。
プレーオフではジャガーズそしてサンディエゴ・チャージャーズを下し、
ニューヨーク・ジャイアンツとのスーパーボウルに進出します。
ジャイアンツとのスーパーボウルでは第4Q終盤に逆転TDを決められ14-17で敗れ、
キャリア4度目、そしてシーズン無敗でのスーパーボウル制覇の偉業を逃します。。
↓2007年のペイトリオッツの強さを評価した記事なので見てみてください😄↓
The 18-1 Patriots of 2007 are still alive today
出典:espn_NFL
【2009シーズン】
2008年の開幕戦でタックルを受け、シーズン絶望の大怪我を負ったブレイディ。
2009年のバッファロー・ビルズとの開幕戦で復帰を果たします。
復帰初戦を25-24で飾ると、チームは10勝6敗の成績でAFC東地区を優勝。
プレーオフではワイルドカード・プレーオフでボルチモア・レイブンズに敗れたものの、
キャリア5度目となるプロボウル選出とカムバック賞を獲得する活躍を披露しました。
【2010シーズン】
2010年ペイトリオッツは14勝2敗で地区優勝しますがブレイディは大車輪の活躍を見せます!
QBレイディング、TDパスでリーグ1位を獲得。
そのほか319回連続インターセプトなし、シーズン全試合でTDパスを記録し、
史上初満票、キャリア2度目のシーズンMVPに輝きました!
優勝候補として期待されて迎えたプレーオフですが、
ディビジョナル・プレーオフでニューヨーク・ジェッツと対戦し、21-28で敗れ、
2年連続でプレーオフ初戦敗退となってしまいました。。
出典:2010 NFL MVPカウントダウン:パワーランキング賞のトップ15候補
【2011シーズン】
このシーズンもシーズンMVPを獲得した前年を上回るパスヤード、TDパスを記録するなど活躍!
チームは13勝3敗で地区優勝を果たし、プレーオフに挑みます。
プレーオフも順調に勝ち進み2007年以来4年ぶりのスーパーボウルに進出します。
対戦相手は奇しくも2007年と同じニューヨーク・ジャイアンツ!
終盤までもつれる接戦の末に17-21で再びジャイアンツに敗れ
2004年以来となるスーパーボウル制覇を逃しました。。
【2012/2013シーズン】
2012/2013シーズンともにプロボウルに選出されるなど安定したパフォーマンスを披露します。
いずれのシーズンも12勝4敗でシーズンを終え、第2シードとしてプレーオフに進出しますが、
2012年はボルティモア・レイブンズに2013年はデンバー・ブロンコスに
AFCチャンピオンシップで敗れ、またしてもスーパーボウル制覇には届きませんでした。。
【2014シーズン】
シーズン開幕戦でドルフィンズに敗れるなどスタートダッシュに躓きます。
ブレイディ個人としてもインターセプトやサックを多く受け不調のシーズン開幕となりました。
しかしブレイディの復調とともにチームも波に乗り、12勝4敗で地区優勝を果たします!
2004年以来10年ぶりとなるスーパーボウル制覇を目指して挑んだプレーオフでは
レイブンズ、コルツを破り見事、3年ぶりのスーパーボウル進出を果たします。
そして迎えた前年王者シアトル・シーホークスとのスーパーボウル🏈
第4Q終盤までもつれる大激戦の末、28-24で10年ぶり自身4度目のスーパーボウル制覇を達成!
この試合でブレイディは4TDを含む328ヤードのパスを投げ、自身3度目のMVPも獲得しています!
出典:sbnation
【2015シーズン】
前年のAFCチャンピオンシップのコルツ戦で空気圧の低い不正球を使用したとの疑惑をかけられ、
開幕から4試合の出場停止処分が課される予定でしたが、
連邦裁判所の判決でこの処分が無効となり、無事フルシーズン参戦することが認められました。
騒動に巻き込まれたブレイディですが、好調なパフォーマンスを披露し
チームも12勝4敗で地区優勝に輝きます。
しかし連覇を目指したプレーオフでは
AFCチャンピオンシップでブロンコスに敗れ連覇の夢は途絶えました。。
【2016シーズン】
2014プレーオフでの不正球使用疑惑について、連邦裁判所で無効とされていましたが
控訴裁判所で再び4試合の出場停止処分を適用する判断が下されました😢
NFL=ブレイディの出場停止処分、米控訴裁が再適用
処分が明けた第5週からブレイディは先発に復帰。
ブレイディ復帰後、チームは12試合で11勝1敗の好成績!
14勝2敗で8期連続となる地区優勝を果たします!
プレーオフでもヒューストン・テキサンズ、ピッツバーグ・スティーラーズを下し
自身7度目のスーパーボウルに挑みます。
アトランタ・ファルコンズと対戦しますが
スーパーボウル史上初のオーバータイムに突入する死闘になります!
最後はRBジェームズ・ホワイトがTDランを決めて34-28でスーパーボウル制覇を達成!
自身5度目のスーパーボウル制覇と4度目のスーパーボウルMVPも獲得しました!
↓ハイライト動画もチェックしてみてください😄↓
New England Patriots vs. Atlanta Falcons | Super Bowl LI Game Highlights | The 28-3 Comeback
【2017シーズン】
40歳になりシーズン開幕を迎えたブレイディ😲
2シーズンぶりに全試合出場を達成したブレイディは
リーグ1位となる4,577ヤードのパスヤードを記録!
そのほか32TD、QBレーティング:102.8を記録する活躍を見せ
自身3度目となるシーズンMVPを獲得します!
チームも13勝3敗で地区優勝、第1シードでプレーオフに挑みます。
下馬評通り順調に勝ち進み、スーパーボウルに進出。
スーパーボウルではフィラデルフィア・イーグルスと対戦。
ブレイディは3TD、505ヤードのパスを記録するも33-41で惜しくも敗戦してしまいます。。
【2018シーズン】
シーズンMVPを獲得した2017年からは若干数字を落としたものの
パスヤード:4,355、29TD、QBレーティング:97.7の好成績をマーク!
11勝5敗で前人未到の地区10連覇を達成します!
チャージャーズ、チーフスを下し3年連続となるスーパーボウルに進出。
ロサンゼルス・ラムズとの対戦となったスーパーボウル。
ラムズのディフェンスに苦しめられますが
第4QにTDとFGを決め10点を取ってラムズを突き放し
13-3という史上最少スコアで自身6度目のスーパーボウル制覇を達成しました!
出典:usatoday
【2019シーズン】
シーズン途中にライバル、ペイトン・マニングの通算パスヤードとタッチダウン記録を抜きます!
しかしシーズンスタッツとしては前年より数字を落とし、
怪我でシーズンを棒に振った2008年以来となるプロボウル選出も逃します😢
しかしチームとしては12勝4敗で地区11連覇の偉業を達成!
第3シードとしてプレーオフを迎えましたが、
ワイルドカードプレーオフでテネシー・タイタンズに敗れ、敗退してしまいます。。
そしてシーズン終了後、20年在籍したペイトリオッツに別れを告げ
新天地タンパベイ・バッカニアーズへの移籍を発表します・・・
バッカニアーズ時代(2020~2021)
2019年を終えて42歳となっていたブレイディですが、
自身のさらなる成長を求め新天地タンパベイ・バッカニアーズへと移籍します。
2019年バッカニアーズは7勝9敗でNFC南地区3位でプレーオフ進出を逃していました。
それだけでなく2017/2018年は地区最下位となり、
2007年以降プレーオフ進出経験のない、いわば弱小チーム。
ブレイディは「常勝軍団 ペイトリオッツ」を離れ、
「弱小チーム バッカニアーズ」の一員としてキャリアの集大成を飾ることとなりました。
↓インタビュー記事もチェックしてみてください😄↓
ペイトリオッツを離れた理由について・・・
【2020シーズン】
移籍初年度となった2020年。
シーズン開幕直前に43歳になったブレイディですが
新天地で心機一転、ペイトリオッツ時代の晩年よりも高い成績を残します!
パスヤード:4,633、40TD、QBレーティング:102.2と圧巻のパフォーマンスで
チームを11勝5敗の地区2位に躍進させ、2007年以来13年ぶりとなるプレーオフに導きます!
自身12年連続出場となったプレーオフでは
ワシントンフットボールチーム、ニューオリンズ・セインツを破りNFCチャンピオンシップに進出!
シーズンMVPアーロン・ロジャース率いるグリーンベイ・パッカーズを31-26で破り
18年ぶり2度目のスーパーボウルへと導きます。
スーパーボウルではパトリック・マホームズ擁するチーフスと対戦します。
自身10度目の出場となったスーパーボウルでブレイディは3TDを決める活躍!
31-9でチーフスを破り、チームとして18年ぶり2度目のスーパーボウル制覇を達成します。
また個人として史上最多7度目のスーパーボウル制覇と5度目のスーパーボウルMVPも獲得!
弱小チームをいきなりNFLのトップへと導きました!!
↓ハイライト動画もチェックしてみてください😄↓
Chiefs vs. Buccaneers | Super Bowl LV Game Highlights
【2021シーズン】
第4週で古巣ペイトリオッツの本拠地ジレット・スタジアムに凱旋したブレイディ。
この試合でタッチダウンこそ奪えなかったもののオフェンスを牽引して19-17で勝利。
この勝利でNFL全チームからの勝利を達成しました!
2021年は通常より1試合多い17試合のシーズンでしたが
シーズン通して好調をキープし、キャリアハイとなるパスヤード:5,316を記録!
そのほか43TDとパス回数:719回はリーグ1位、パス成功数:485回はNFL史上1位を記録するなど
44歳とは思えない最高のパフォーマンスを披露します!!
その結果チームは13勝4敗で2007年以来14年ぶりとなる地区優勝を達成!
第2シードとしてプレーオフに進出します。
ディビジョナル・プレーオフではラムズと対戦。
1TDを含む329ヤードの活躍を見せましたが、
ラムズのマット・ゲイが残り時間0秒でFGを決め、27-30で惜しくも敗戦。。
結局この試合がブレイディ現役最後の試合となってしまいました。。😢
出典:NewYork Post
↓ハイライト動画もチェックしてみてください😄↓
Rams vs. Buccaneers Divisional Round Highlights | NFL 2021
主な受賞歴
スーパーボウル制覇
通算7回(2001/2003/2004/2014/2016/2018/2020)
スーパーボウルMVP
通算5回(2001/2003/2014/2016/2020)
シーズンMVP
通算3回(2007/2010/2017)
プロボウル選出
通算14回
カムバック賞
2009年
前年の2008シーズン開幕戦で膝にタックルを受けて大怪我を負い、
連続先発出場記録も111試合で途絶えていました。
2009シーズンに復帰するとキャリア5度目のプロボウルに選出される活躍を見せ、
見事カムバック賞を受賞しています!
ブレイディが持っているNFL記録
出典:https://mainichi.jp/english/articles/20210208/p2g/00m/0sp/066000c
通算記録
パスヤード:84,520yds
パス回数:11,317回
パス成功数:7,263回(パス成功率:64.2%)
TDパス:624回
QB通算最多勝利数:243勝
QB通算勝率:76.9%(243勝73敗)
レギュラーシーズン記録
パス成功数:485回(2021年)
レギュラーシーズン全勝(2007年 ペイトリオッツ)
スーパーボウル記録
スーパーボウル優勝回数:7回
スーパーボウル出場数:10回
MVP受賞回数:5回
最年長でのスーパーボウル先発QB:43歳
最年長でのスーパーボウルMVP:43歳
パスヤード:3,039yds
TDパス:21回
1試合でのパス成功回数:43回
AFC/NFC両カンファレンスからスーパーボウルを制覇した唯一のQB
【おまけ】ブレイディ復帰の可能性について・・・
ブレイディは先日自身のSNSを通じて公式に引退を発表しました。
ですがバッカニアーズのHCブルース・エリアンスがブレイディ復帰について語っています!
エリアンスは「ブレイディが復帰したいと思えばバッカニアーズは獲得に全力を尽くす」
という発言をしており、ブレイディの意思さえあれば復帰の場を用意する方針のようです!
ただ一方のブレイディはエリアンスとの会話で復帰の可能性を否定しているらしく
復帰して最後にスーパーボウル優勝を果たして、有終の美飾るところを見たいと思うのですが、
やはりブレイディが再びプレーする姿を見ることは難しいようです。。。
他チームからのQBブレイディ復帰は「あり得ない」とバッカニアーズHCエリアンス
ブレイディの復帰はないと思われていましたが、しかし。。
2022/3/14(日本時間)本人のTwitterで
「2023シーズンにバッカニアーズに復帰する」と発言しました!
実際に戻ってくるのか半信半疑ですが、ぜひ現実となってほしいです!!
https://twitter.com/TomBrady/status/1503147141795045378
ちなみにアメリカではブレイディの復帰に関するギャンブルも行われているそうです(笑)